資金繰り㉔ 現預金の目安
資金繰りを考える上で、安全な現預金の目安は、1年を通して一番現預金が少ない時期でも
月商の3か月分、最低でも1か月分が必要です。
また、現在のコロナ禍のような未曾有の危機では、6か月分が目安となります。
現預金を増やす方法は、①利益を出す ②借入する の2通りしかありません。
①の利益を出して現預金を増やしていく方法は、事業を継続していく上で一番の理想ですが、
なかなか難しく時間もかかります。
そうなると、②の借入が必要となってきます。
「借入はできるだけしたくない」、「借入金は悪だ」とのことで、無借金経営を目指す方が
いらっしゃいますが、これはあまりお勧めできません。
また、「借入を少くなくしたい」といって借入額を少なくする方もいますが、これもあまり
お勧めできません。(これらに関しては、また、別の回で詳しく説明致します。)
運転資金を手持ちの現預金で賄えない場合はもちろんのこと、このコロナ禍のように先が見通
せない状況の時は、借りられる時に借りておき、手元資金を厚くしておくことが重要です。