決算の見方⑤ 貸借対照表で借入金の残高はどのくらいがいい?
第5回目は、貸借対照表で借入金の残高はどれくらいが適正なの?についてお伝えします。
借入金残高の適正額は、①10年以内に返済できるか?または②平均月商の何倍くらいの残高になっているか?です。
①の10年以内に返済できるかは、借入金の残高÷(税引後利益+減価償却費)の答えが10年以内になるかどうかです。(※算式の意味は、別のテーマで解説致します。)
10年以内であれば、ひとまず安心、10年を超えていたら、何らかの対策が必要となります。
②の平均月商の何倍くらいの残高になっているかは、借入金の残高÷平均月商の答えが6か月以内になるかどうかです。
目安の月数は、業種により変わりますが、卸売業であれば、3か月なら大丈夫、3か月から5カ月ならやや不安、6か月以上なら何らかの対策が必要となります。
貸借対照表を見る際は、①と②の数値を計算してみて下さい。