消費税 負担と納付の流れ
消費税の仕組みや納付額についてよく分からないという声を聞きます。
納付額は、売上の請求書に記載した消費税額だと思っている方もいます。
消費税の負担と納付の流れは、下記の図の通りとなります。
国税庁「暮らしの税情報」より
この図で分かるように消費税の最終的な負担者は、「消費者」です。
赤い矢印を追っていくと分かります。
製造業者の売上の消費税は、卸売業者の仕入れの消費税へ流れ、卸売業者の売上の消費税は
小売業者の仕入れの消費税へ流れ、最終的に小売業者の売上の消費税を消費者が負担します。
この図では、製造業者は、売上の消費税をそのまま納付するようになっていますが、実際には
製品を製造するための材料や経費などがかかっているので、それらについて支払った消費税は
卸売業者などと同様に売上の消費税から差し引くことができます。
最終的な消費者以外の製造業者、卸売業者、小売業者は、単に消費税を預かっているだけとなり
ます。
預かっているものを納付するだけですので、本来ならば、負担感が出るものではないのですが、
預かっているという感覚がなく、自分のものとしてそのまま事業用資金として使用してしまうた
め、いざ納税の際にお金がないという方が多くいます。
事業用資金に流用するのを防ぐために、毎月預かった消費税は、事業用資金とは別の銀行口座に
積み立てて管理することをお勧めします。