決算書の見方⑥ 貸借対照表で商品(在庫)はどのくらいがいい?

第6回目は、貸借対照表の商品(在庫)はどのくらいが適正なの?についてお伝えします。

業種にもよりますが、売上原価の1か月分が大まかな目安となります。
(売上原価については損益計算書にて解説致します。)

貸借対照表の商品(在庫)の額が、売上原価÷12か月で計算した金額より多ければ在庫が
多いということになります。
在庫が多いということは、その分お金を寝かしている(資金が不足する)こととなります。

在庫の金額は、損益にも大きく影響を与えます。
粉飾決算という言葉を耳にされることがあると思いますが、粉飾決算でよく使われるのが
在庫を実際よりも多く計上するという手法です。

貸借対照表を見るときは、在庫がどのくらいになっているか計算してみて下さい。