消費税 簡易課税制度のメリット
簡易課税制度は、小規模事業者の事務負担を考慮して簡易的に消費税の納税額が計算できる
制度です。
その計算方法は、「課税売上高に係る消費税」×「1-みなし仕入率」です。
簡易課税制度のメリットは、下記の3点が主なものとなります。
- 事務負担が少なくなる
課税売上高が分かれば消費税の納税額が計算できるため、仕入れ税額控除となる仕入や経
費の消費税の集計をする必要がなくなります。
そのため、仕入や経費の帳簿及び請求書等の保存が仕入税額控除の要件とはなりません。 - みなし仕入れ率が原則課税の仕入れ率よりも大きい場合、納税額が少なくなる
消費税が課税される仕入や経費が少ない業種は、実際に支払った消費税よりもみなし仕入率
を使って計算した消費税の方が大きくなる場合は、原則課税よりも納税額が少なくなります。
例えば、士業やコンサルタント、建設業の一人親方など人的役務を提供する業種などが該当
してきます。 - 納税予想が立てやすくなる
課税売上高だけ分かれば納税額が算出できるので、納税予測が立てやすくなり、納税資金の
準備に余裕を持つことができます。
特に「2」の要件に当てはまる場合は、簡易課税のメリットを十分に享受できます。