年末調整 所得と収入

年末調整を行うにあたり、扶養控除申告書など各種申告書を従業員の方に記入してもらいます。

記入に際して、多くの間違いがある点として、所得欄に収入金額がそのまま記入されている点が
挙げれらます。

  1. 収入
    給与所得の方   →給与所得の源泉徴収票の「支払金額」に記載されている金額
    公的年金所得の方 →公的年金等の源泉徴収票の「支払金額」に記載されている金額
    自営業の方    →売上金額
  2. 所得
    給与所得の方   →支払金額に応じて給与所得控除額を差し引いた金額
    公的年金所得の方 →公的年金にかかる雑所得速算表を使って算出した金額
    自営業の方    →売上金額から仕入れ、経費を差し引いた金額

所得税の配偶者控除、扶養控除、基礎控除の判定基準は、「所得金額」です。
つまり、収入から経費を引いたものです。
給与所得の方や公的年金所得の方は、経費を算出することができないので、上記算式に当てはめて
計算します。
年末調整であれば、基礎控除申告書の裏面に給与所得控除の一覧表が記載されています。

「所得と収入」については、年末調整にかかわらず、「所得はいくらですか?」「収入はいくらです
か?」という質問を受けることもあるかと思います。
質問をされている方が、二つの違いをよく分からず使っているケースもあります。
所得と収入は、全く違うものですので、これらを混同することがないようご注意下さい。

所得税

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