いいも悪いも経営者次第
先月、札幌市で納骨堂を経営していた宗教法人が経営破綻し、納骨堂に納めていた遺骨を遺族の方
が引き取らなくてはならなくなったというニュースがありました。
この納骨堂を経営していた宗教法人の代表者は、納骨堂を建ててから一度も黒字になったことはな
く、昨年の収支も分からないという旨の説明をしており、遺族の方から、代表者が昨年の収支も分
からないなんてことがあるのか?という疑問を投げかけられていました。
公の場で説明できない事情もあったかと思いますが、宗教法人に限らず、経営が破綻する法人によ
く見られる傾向は、
社長が自社の経営状況を把握していない。
社長が経営状態に見合わない華美な生活をしている。
が挙げられます。
まず、社長が自社の経営状況を把握していない。昨年の売上高を聞かれてもさっと出てこない。
この代表者の方が、本当に昨年の売上高を把握していなかったとしたら、会社が機能していないに
等しいことになります。
常に黒字を出している経営者は、売上高、利益など経営に必要な数字が数年分きちっと頭に入って
います。
これは、パソコンや会計ソフトが使える使えないの問題ではありません。
飲食店で複数の店舗を経営しており、年間数億円の売上高を計上し、黒字経営をしている経営者の方
がいます。
この方は、パソコンを使うことができませんが、手書きで独自のメモを作成し、各店舗の売上、粗利
益、資金を管理しており、それらがきちっと頭に入っています。
次に、社長が経営状態に見合わない華美な生活をしている。
この宗教法人の代表者の方は、高級車を2台所有していると報道されていました。
何千万円もする高級外車、高級なスーツ、ロータリークラブ、家賃が高額なタワーマンションなど。
一度その生活にはまってしまうと抜け出せないということがありますが、会社が経営破綻の危機に陥
っていてもそのまま以前の生活を続けてしまう方がいます。
会社の経営は、いいも悪いも社長次第です。