令和５年度税制改正大綱 インボイス関連概要
令和5年度税制改正大綱が取りまとめられました。
消費税インボイス関連の主なものは、下記の通りです。
- インボイス発行事業者の登録申請手続き等の見直し
- インボイス発行事業者となる免税事業者の負担軽減
- 一定規模以下の事業者の事務負担軽減
- 少額な値引き、返品の場合のインボイス交付義務の免除
このうち、２番目のインボイス発行事業者となる免税事業者の負担軽減措置は、免税事業者であった
方がインボイス発行事業者となった場合に消費税の納税額の負担軽減を図るものです。
具体的には、令和５年１０月１日～令和８年９月３０日までの日の属する各課税期間において、免税
事業者がインボイス発行事業者となったこと、または、課税事業者選択届出書を提出したことにより
事業者免税点制度を受けられないこととなる場合は、消費税の納税額を課税標準額の２割に軽減する
というもので、簡易課税の適用を受ける場合と比べてさらに事務負担と納税負担が軽減されることに
なります。
例えば、簡易課税の５種に該当するサービス業の方（フリーランスのプログラマーやエンジニア、ラ
イターなど）で、課税標準が売上しかない場合は、売上の消費税の２割を納税することになります。
３年間の期限付きですが、納税額が５割から２割へと軽減される見通しです。
