役員報酬の額を決める時に考える点 ①

役員報酬の額は、色々な点を考慮して決めます。
今回は、税金社会保険についてお伝えします。

  1. 税金

    法人税と所得税、住民税を比較し、法人、個人で一番税負担が低くなるところを考えます。
    法人税は、どれだけ所得が多くても一定の税率です。
    これに対し、所得税と住民税は、所得が多ければ多いほど、税率も上がっていく超過累進税
    率を採用しています。
    法人税を抑えたいがために、給与を多く取ってしまうと超過累進税率によって、所得税が多
    くなってしまうことがあります。
    日本の税制は、個人の所得を法人税、所得税、相続税と3法で包囲するように構築されてい
    ます。
    どれかの税金を必ず納付することになりますので、バランスの取れるところを考えます。

  2. 社会保険(健康保険料と厚生年金)

    社会保険は、給与と交通費の額によって等級が定められています。
    この等級の変更が「随時改定」に該当する場合は、社会保険料の負担が増えます。
    社会保険料の会社負担分の増加も見越して給与の額を考えます。

次回は、会社の資金面や経営の指標からの点をお伝えします。