消費税 納税預金の大切さ
個人の方の確定申告が始まっています。
インボイス制度開始により今年から新たに消費税の申告納税を行う方もいるかと思います。
所得税については所得が0となり納税はなくても、消費税は、特殊な事情がない限り、ほぼ納
税となります。
ここで改めてインボイス制度導入により消費税の課税事業者となった方が消費税の納税に備え
るための納税預金の大切さについてお伝えします。
毎年あまり損益が変わらない事業の場合は、次の計算方法でおおよその1年間の予想納税額が
算出できます。
【税込経理、標準税率10%の取引のみの場合】
2割特例を適用する場合
一年間の税抜き課税売上高×消費税率10%×0.2
簡易課税を適用する場合
一年間の税抜き課税売上高×消費税率10%×(1-みなし仕入率)
原則課税を適用する場合
(営業(または経常)利益+非課税や対象外となる費用)×10/110
上記の算式で求めた金額を12か月で割ると毎月の積立額がでます。
免税事業者であった方は、これまでは、消費税を事業用の資金として使用されてるかと思い
ますが、今後は、事業用の資金として使ってしまうと、納税資金が不足してしまいます。
事業用の資金とは別に消費税の納税預金として貯めておくことが大切です。