粉飾決算のケース
粉飾決算は、一般的に赤字を黒字にするケースが多いですが、納税額を少なくするため
黒字を赤字にするケースもあります。
どちらも絶対にやってはいけないことです。
一度でも粉飾決算をしてしまうとその後もずっと影響が残ります。
【赤字を黒字にするケース】
- 在庫の過大計上
実際の在庫よりも多く計上します。 - 架空売上の計上
複数の会社を経営している場合は、その複数の会社を使って架空の売上を計上します。
これらの会社内で売上を循環させていく方法もあります。
【黒字を赤字にするケース】
- 在庫の過少計上
実際の在庫よりも少なく計上します。 - 架空仕入または費用の計上
複数の会社を経営している場合は、その複数の会社を使って仕入や外注費またはコンサ
ルタント料などの名目で費用を計上します。
特に多いのが外注費やコンサルタント料です。
「利益の付け替え」と言われるものです。 - 期ズレ
本来ならば当期の売上に計上するべきものを翌期に計上します。
このような粉飾決算は、あるべき姿に手を加えるのでどうしてもどこかで歪みが生じます。
次回は、その歪みについてお伝えします。