粉飾決算のケース

粉飾決算は、一般的に赤字を黒字にするケースが多いですが、納税額を少なくするため
黒字を赤字にするケースもあります。

どちらも絶対にやってはいけないことです。

一度でも粉飾決算をしてしまうとその後もずっと影響が残ります。

【赤字を黒字にするケース】
  1. 在庫の過大計上
    実際の在庫よりも多く計上します。
  2. 架空売上の計上
    複数の会社を経営している場合は、その複数の会社を使って架空の売上を計上します。
    これらの会社内で売上を循環させていく方法もあります。
【黒字を赤字にするケース】
  1. 在庫の過少計上
    実際の在庫よりも少なく計上します。
  2. 架空仕入または費用の計上
    複数の会社を経営している場合は、その複数の会社を使って仕入や外注費またはコンサ
    ルタント料などの名目で費用を計上します。
    特に多いのが外注費やコンサルタント料です。
    「利益の付け替え」と言われるものです。
  3. 期ズレ
    本来ならば当期の売上に計上するべきものを翌期に計上します。

このような粉飾決算は、あるべき姿に手を加えるのでどうしてもどこかで歪みが生じます。
次回は、その歪みについてお伝えします。