資金繰り⑮ 冗費の節約
冗費の節約についてお伝えします。
資金繰りが悪いにもかかわらず、経営者の方が今までの生活様式から抜け出せず会社を
清算(破産)するというケースを何度か見てきました。
これらのケースで共通している点は、まず、会社のお金は自分のお金という公私混同から
始まり、税金および社会保険料の滞納はもちろんのこと、仕入先への支払いの遅延、従業
員への給料の未払いなど支払いの滞りが常態化しているにもかかわらず、経営者自身は、
高級車に乗り、高級な服を着て、高級なマンションに住んで生活のレベルを落とせないと
いう点です。
折に触れ節約するようアドバイスをしても世間体や見栄などがあり聞き入れて頂けない。
事業を行っているといい時も悪い時もあります。
悪い時を乗り切られている経営者の方は、いい時も含め、普段から支出を上手くコント
ロールされています。
「入るを量りて、出ずるを制す」を常に実行されています。
資金繰りが良い悪いに関係なく、普段から冗費を節約して、その支出が「生き金」なのか
「死に金」なのか判断をし、見栄が会社を滅ぼすということにならないようにすることが
大切です。