決算書の見方⑳ キャッシュフロー計算書
第20回目からは、キャッシュフロー計算書についてお伝えします。
「黒字倒産」や「勘定合って銭足らず」という言葉を聞いたことがあるかと思います。
これは、利益は出ているけれどもお金がないということです。
利益も大切ですが、お金がないと会社は存続できません。
なぜこのような事が起こるかというと、一つは、利益が計上されるタイミングとお金の
流れが一致していないからです。
例えば、商品を販売したけれど、代金は翌月末になってから入金されるというような場合
利益は計上されますが、手元の現金は翌月末でないと増えません。
逆の場合も同様で、商品を仕入れたけれども、代金は翌月末に支払うという場合です。
そして、もう一つは、利益の計上の有無にかかわらずお金が出ていく借入金の返済です。
このお金の流れを表す計算書がキャッシュフロー計算書(略してC/S)です。