決算書の見方㉑ キャッシュフロー計算書の仕組み

第21回目は、キャッシュフロー計算書の仕組みについてお伝えします。

キャッシュフロー計算書は、次の3つの部分で構成されています。

1.営業活動によるキャッシュフロー
事業でどれだけのお金を稼いだのかを表す一番大切な部分となります。
プラスであれば問題なくお金が回っていることとなります。
マイナスであればお金が不足していることとなります。

2.投資活動によるキャッシュフロー
固定資産を買ったり売ったりすることを投資活動といいます。
この投資活動でどれだけお金を稼いだかを表す部分です。
プラスであれば固定資産の購入よりも売却の方が大きいということで
事業の縮小が考えられます。
マイナスであれば積極的に固定資産に投資をして事業を拡大している
と考えられます。

3.財務活動によるキャッシュフロー
資金調達と返済を財務活動といいます。
代表的なものは、借入金の借入と返済で、その借入額と返済額を表す部分です。
プラスであれば新規に借入をしたということです。
マイナスであれば新規の借入がなく返済だけをしているということになります。

キャッシュフロー計算書では1の営業活動によるキャッシュフローがプラスである
ことが一番重要となります。