繰越欠損金の合計額と繰越利益剰余金マイナスの違い
法人税法上の繰越欠損金の合計額と貸借対照表上の繰越利益剰余金のマイナスの金額の
違いについてご質問を頂くことがあります。
繰越欠損金は、法人税法上の赤字を繰越したものです。
赤字を繰越すことができる期間も決まっているため、繰越期限が切れてしまったものは、
順次切り捨てられていきます。
一方、貸借対照表の繰越利益剰余金のマイナスは、設立から現在までの累積赤字です。
一過性の赤字で過去に積み上げてきた利益が消えてしまったということもあるかもしれま
せんが、法人税法上の繰越欠損金が何期分かある場合は、累積赤字という可能性が大きい
です。
限定された期間の赤字の合計額か期間の限定がない赤字の合計額かという違いです。
また、繰越利益剰余金を設立から現在までの年数で割ると、その法人の平均利益(損失)
が分かります。