資金繰り⑯ 冗費の節約-2
今回は、冗費を節約され、会社にお金を残されたケースをお伝えします。
心に残る一言で「株主のために1円でも多く会社にお金を残すことが使命」と常におっしゃ
っていた経営者の方は、高齢化に伴い会社を清算した際、その言葉通り、多くの配当金を
株主に配当することができました。
交際費も必要最小限しかなく、無駄な出費は一切ありませんでした。
上手い話に誘われた時もきっぱりと断って、いつも自分の身の丈を考えられていたそうです。
その後、上手い話しに乗った方は、大変な目にあったそうです。
時々、「儲かってる会社ってある?」と聞かれるときがあります。
その答えは、「経営者次第」です。
これは本当にその通りです。
前出の経営者の方も上手い話しに乗っていたら、どうなっていたか分からないと思います。
また、「会社にお金が貯まってくるとパァーッと使いたくなるんだよね」と言われることも
あります。
気持ちは分かりますが、この時に「入るを量りて、出ずるを制す」。「生き銭」か「死に銭」か。
を考えられるのか考えられないのかが分れ道になると思います。
この気持ちを抑えるためにも、4冊通帳や資金繰り表を使って先の資金繰りを予想することが大
切です。
資金繰り表もExcelでなくても構いません。
そろばんと手書きで計算されている方もいます。
大学ノートに毎日の収支を記載して数百万円の現金有高を合わしている経営者の方もいます。
大切なのは、「入るを量りて、出ずるを制す」の気持ちです。