資金繰り㊳ 融資を受けるタイミング
融資を受ける際の注意点の二つ目として、融資を受けるタイミングが挙げられます。
融資を受けるタイミングは、利益が出ていて資金に余裕があるときです。
赤字が続いていて資金に余裕がなくなったときに融資を受ければいいと考えられる方がいますが、
そうではありません。
銀行は、融資をした資金がきちんと返済されるかどうかを判断します。
その判断のための資料として、決算書と直近の月次試算表が使われます。
黒字決算で資金に余裕がある場合は、融資をしても返済される見込みがあると判断されます。
逆に赤字決算で資金に余裕がない場合は、融資をしたら貸倒れる危険性があると判断されます。
この場合は、これからの経営計画書や返済計画書を作成して、きちんと返済していくことができる
いうことを説明しなければなりません。
このように返済能力の有無が融資の判断基準となりますので、赤字で資金に余裕がないときでなく、
利益が出ていて資金に余裕のあるときが融資の受けるタイミングとなります。