資金繰り㊺ 融資の申し込み時期と期間
中小企業の資金調達の方法は、主に下記の3つの方法になります。
- 毎期利益を出して納税をし、粛々と資金を貯めていく
- 銀行からの借入
- 社長が会社に貸し付ける
理想の形は、毎期利益を出して銀行からも借入をし、余裕資金を常に確保しておくことです。
反対に、利益が出ず、資金繰りが厳しい場合には、少なくとも資金繰りが厳しくなりそうな2~3
か月前には銀行に融資の申し込みします。
資金が足りなくなりそうだと気付いて融資を申し込んでもすぐに融資を受けることはできません。
どんなに早くても1か月はかかります。
また、融資を受けた後は、同じ金融機関から6カ月間は融資を受けることが難しくなります。
「足らない金額をその都度借りる」ということはできません。
融資を受けたあと、向こう6カ月~1年間は、融資を受けることができないということを念頭にギリ
ギリの金額を申し込むのではなく、余裕を持った金額を申し込みます。
それでも決算書の内容次第では、減額または融資が実行されない可能性もあります。
余裕を持った資金を借りることができれば、気持ちに余裕ができ、資金不足によるビジネスチャンス
を逃すこともなく、本業に集中できるようになります。