延命治療を望むか望まないか

終末期において延命治療を望むか望まないかの意思表示はとても重要となります。

自分自身がその時に意思表示ができればいいですが、多くの場合、自分自身は意思表示が
できない状態に陥っており、家族がその判断をすることとなります。
その時、生前に自分の希望を家族に伝えていないと、家族はとても重い決断をしなければ
ならなくなります。
そして、その家族の決断が自分の希望と同じものであるとは限りません。
家族は、一分一秒でも生きていてもらいたいと思い、延命治療を希望してしまうケースが
多いからです。

私の父と祖母の場合もそうでした。
ある朝、祖母は、起床時に脳梗塞により起き上がれなくなり、そのまま病院へ。
そして、すぐに手術が開始され、手術室から出てきた医師は、「延命治療をするかしない
か?」という選択を父に委ねました。
父は、全てが突然の出来事で考える余裕もないまま「延命治療をお願いします。」と即答
したそうです。
その後の祖母の病気療養を見守りながら、父は、「あの時の判断は正しかったのか?」と
思い悩んだそうです。

延命治療を望むか望まないか。

望まない場合は、延命治療を拒否する意思をエンディングノートに記載することにより家
族に伝えておく事がとても重要です。