グリーフケア ①
「グリーフ」とは喪失のことで、「グリーフケア」とは、喪失による悲しみに寄り添い見守って
ゆく支援をいいます。
喪失は、死別だけに限りません。
離婚や退職など自分にとって大切なものが失われた喪失全てを含みます。
このグリーフケアが日本で認知され始めたのは、JR福知山線の脱線事故のときです。
そのあと、東日本大震災による行方不明者の家族支援の際に広く認知され始めました。
グリーフケアは、グリーフ専門士のいる会でワークスタイルでケアを行っていくものなど様々な
ものがあります。
私と私の母もグリーフケアの会に何度か参加させて頂きました。
父の死後、母が悲嘆からなかなか立ち直ることができず、知り合いからグリーフケアの会のこと
を教えてもらい参加しました。
悲嘆に暮れる心をすこしでも癒すことができるこういった会が身近にあるということは、とても
ありがたいことだと思います。
コロナ禍でもzoomで会を開催をしてくださり支援の手を差し伸べてくれていることもありがたい
です。
以下の記事は、私が参加させて頂いたグリーフケアの会についての記事です。
専門士 悲哀に寄り添うカフェ
死別や身体機能の喪失、離婚など、喪失による悲嘆(=グリーフ)を抱えた人が気持ちを話し、安心できる場をつくろうと、和歌山市の医療、福祉職に就く7人が市内2ヵ所で毎月1回、「グリーフケアカフェ」を開いている。メンバーで訪問看護師の武田悦子さんは「患者さんが亡くなった後はご家族と関係が切れてしまい、その後が気になっていました。悲しみを抱えた人の駆け込み寺になれれば」と話す。
昨年と今年、グリーフケア専門士の養成講座を受講したメンバーが集まり、和歌山グリーフ専門士の会を立ち上げた。昨年9月に梶取で「グリーフケアCafe mana」、今年6月に屋形で「グリーフケアCafe徳」を始めた。
カフェは少人数制のグループカウンセリング形式で、お茶とお菓子を口にしながら自己紹介し、専門士がそれぞれの話を聞き、気持ちに寄り添う。紙とペンを使い、気持ちを整理するワークの時間を設け、悲しみの状況に合わせた支援を行う。
ケアマネジャーの北田千恵さんは「人との死別だけでなく、ペットロスや人間関係の喪失などあらゆる悲しみがある。『だれの前でも泣けなかったのにあなたの前では泣けた』と言われたことも。必要な人のもとにケアが届いてほしい」と願う。
manaは毎月第3または第4月曜午後7時。300円。次回は11月21日。徳は毎月第2または第3日曜午後2時。500円。予約制。和歌山グリーフ専門士の会(073・463・9010、福徳の里内)。
(ニュース和歌山2016年10月22日号掲載)