グリーフケア③
グリーフケア専門士の方によると、「喪失」と向き合えるようになるには以下の過程を踏んでいくそうです。
- 混乱→何が起こったのかまだよく分からず現状が把握できない状態
- 否認→現状は把握できたけれどもそれを認めたくない状態
- 怒り→どうして自分がこんな目にあうのかと周りと比較して怒っている状態
- 抑うつ→混乱、否認、怒りは、とても心と体のエネルギーを消費するので一旦休憩する状態
- あきらめ→自分の立場が変わったことが分かるようになり、心と体は少し回復してきているが全快ではない状態
- 転換→これからの人生を自分から考えられるようになる状態
このサイクルをいったりきたりして「喪失」と向き合えるようになるようです。
一度「転換」まできていても、法要などでまたその当時のことを思い出し、振り出しに戻ったり、混乱と否認の間をいったりきたりしてなかなか進めなかったりする場合もあるそうです。
私の母は、まさにこのサイクルに当てはまっています。
父が亡くなってから2年経ちますが、一度も「転換」にはたどり着いていないように思います。
残された家族の悲しみに寄り添い見守って支援するグリーフケアは、とても大切な支援です。