遺書と遺言書
「遺書」と「遺言書」の違いについてお伝えします。
「遺書」は、亡くなることを前提に自分の気持ちを家族や信頼できる人に手紙や映像
で託すものです。
自死の場合や事故になどに巻き込まれて恐らく助かることができないと判断された数
分間で書かれるものが多く、これまでの人生を振り返り、家族への感謝や自分の想い
など気持ちを伝えるものです。
財産の分け方や処分などについては、ほとんど触れられることはありません。
法的効力もないので、作成するにあたって決まった書式やルールなどはありません。
「遺言書」は、自分の死後に財産を「誰に」「何を」「どれだけ」引き継がせるか
書面で託すものです。
終活や病床に伏して死を感じたときに作成されるものが多く、家族への感謝の気持
ちは、遺言書の一番後ろに記載されることはありますが、記載内容の大部分は、財
産の分け方についてです。
一定のルールに従って作成された遺言書は、法的効力があります。
このように「遺書」と「遺言書」は、全く異なるものです。