遺体ホテル

都市部では火葬場が不足しています。
特に東京23区には、9か所(公営2か所、民営7か所)しかありません。
亡くなってから火葬に付すまで1週間から10日ほどかかる場合もあります。
自宅に遺体を安置できれば良いですが、マンションで遺体を搬送することが難しい、衛生的な
面からそもそも長期間遺体を安置することができないといった問題があります。
葬儀社の安置室が空いていればよいですが、それも数に限りがあります。
こういった問題を解決するために、近年、遺体を預けることのできる遺体専用の安置施設として
「遺体ホテル」が増えてきています。

「遺体ホテル」は、遺体の傷みを少なくするために温度管理がしっかりと行き届いた室内で遺体を
保管してくれます。
遺族が宿泊できる部屋や葬儀を行うことができる部屋を完備しているところもあります。
料金は、平均すると一泊1万円から2万円です。
施設によっては、一泊5千円のところや一泊4万円のところもあります。
葬儀社が運営している場合は、葬儀を行うことが条件となっている場合もあります。

施設によってかなり違いがあるため、遺体ホテルを利用する際には、遺体の保管方法、安置だけなの
か葬儀もセットに含まれているのか、遺族が宿泊できるのかなど条件を確認することが大切です。

 

 

 

前の記事

0葬

次の記事

樹木葬① 里山型樹木葬