悲しみが苦痛にかわるとき
大切な方が亡くなったときは、多くの方が悲しみを抱えます。
悲しみが苦痛になると、苦痛を感じている人の考え方は、「硬直化」しやすく「歪んだもの」
になりやすいと言われています。
例えば
- あの人がいないと何もできない。自分はなんてダメなんだ。
- 幸せな人に私の気持ちなどわからない。
- こんな状態でこの先幸せなどになれない。
など、自分の考えに固執し、身動きが取れなくなってしまい、どんどん精神的に自分を追い詰めて
しまいます。
グリーフケアのサイクルでいうと「否認」、「怒り」、「抑うつ」を行ったり来たりしている状態
です。
私の母も当初この3か所を行ったり来たりしてグルグル回っていると言っていました。
今も再生まではたどり着いていませんが、少しずつ前進はしているかと思います。
確かにこの3か所をグルグル回っているときの母の思考は、歪んで硬直化していました。
全てを否定的にとらえ、イライラしやすく落ち込みやすい状態です。
グリーフケアに参加したことで初めて分かったことです。
大切な方が亡くなったときの遺族の方の気持ちがどうなるのかということを終活を通して
事前に知っておくことも大切なことだと思います。