献体希望の場合の葬儀
献体を希望している場合の葬儀については、下記の3通りのケースで検討することとなります。
①献体前の葬儀
献体は、死後48時間以内での引き渡しのため、献体前に葬儀を行う場合は、死後48時間以内に
通夜と葬儀を行なわなければなりません。
そのため、一日葬などが選択肢となってきます。
かなり慌ただしい中での葬儀となりますので、生前に葬儀社はもちろん葬儀の種類もきちんと
決めておくことが重要です。
②献体後の葬儀
献体をした後、遺影のみで葬儀を行うケースです。
献体前の葬儀と違い、死後48時間以内という時間制限がないので慌ただしい感じにはならない
ですが、ご遺体がないので最後のお別れができないという寂しさを感じる方もいます。
③遺骨が返還されてからの葬儀
献体をすると、献体先の大学などで火葬がされ、その後、遺骨が返還されます。
この遺骨が返還されたときに葬儀を行うケースです。
このケースは、遺骨の返還時期が不明(早くても1年~2年、長いときは3年以上)のため、あ
まり、選択される方はいないようです。
いずれの場合も、献体を希望されている場合は、葬儀についても生前に家族とよく話し合って、了承
を得ておくことが大切です。