献体の申し込み
献体とは、医歯学の研究や解剖学の教育に役立てるため、死後に身体を提供することをいいます。
死後も何かしら社会に貢献したい、医学の発展に寄与したいなど、近年は、献体を希望する方
が増えています。
今回は、その献体の申し込みについてお伝えします。
献体の申し込みは、お住まいの地域の医科大学や歯科大学または献体の会に申し込みをします。
献体の申し込み時の注意点は、下記の3点です。
①申し込み先は、住まいの地域の医科歯科大学等
献体は、死後できるだけ早く搬送されなければならないため、申し込み先は、住まいの近隣の
医科歯科大学などに限定されます。
申し込みをした後に引っ越しをした場合は、再度、新居の近隣の医科歯科大学等に申し込みを
しなければなりません。
②献体登録には、家族の同意書が必要
死後、実際に献体の手続きをするのは、遺族となります。
遺族の中に一人でも献体に反対する方がいると献体をすることができなくなります。
献体の意思がある場合は、献体登録時に家族の理解と同意を得ておくことが必要となります。
③臓器提供や献眼と同時登録できない場合ある
臓器提供や献眼を希望している場合は、献体と同時登録が可能かどうか確認が必要となります。
解剖の際に、臓器や眼球など全てが揃っていることを望まれる場合があるためです。
同時登録ができない場合は、どれかを選択することになります。
このように献体の申し込みには、気を付けなければならない点があります。
臓器提供や献眼と同様に献体もご自身の意思だけでは決めることはできません。
元気なうちから話し合いをし、準備をしておくことが大切です。