献体希望の場合の費用負担

献体をする場合の費用負担については、下記の通りとなります。

  1. 献体先の大学が負担する費用
    ①火葬費用
    ②病院や葬儀場から献体先の大学へ遺体を運ぶ搬送費用
    ③遺骨を引き取る遺族がいない場合は、永代供養墓や共同墓地に納骨する費用
    ④慰霊祭や納骨返還式の費用
  2. 遺族が負担する費用
    ①葬儀を行う場合の葬儀費用(病院から葬儀場までの搬送費用も含む)
    ②遺骨が返還された際の納骨費用

上記のことから、慰霊祭を葬儀の代わりとし、火葬もしなくても良いので死後の費用を抑えられ
る、遺骨を引き取る遺族がいないので大学側で納骨をしてもらいたいなどの理由で献体を希望さ
れる方が年々増えているようです。
大学のなかには、献体希望者が多く、新規の受け入れを行っていないところもあります。

つい死後の費用削減ということに目が行きがちですが、献体を希望する場合は、費用削減だけでは
なく、献体そのものの意義である「医学の発展へ貢献する」という趣旨をご本人のみならず、家族
の方にも理解して頂くことが必要です。