無縁遺骨の増加問題
3月18日~24日までは、春のお彼岸です。
1年前にご主人を亡くされた方が、お彼岸の準備とお墓参りに行くと話されていました。
お墓は、ご主人が亡くなった際に購入されたもので自宅から自転車で行くことができ、
毎月、月命日にお参りをしているそうです。
この方のように自宅近くにお墓があって遺族の方がお墓参りをするといった今まではごく
当たり前のだったことが、ここ最近は、難しくなってきています。
特に、一人暮らしで身寄りのない方や生前から親族と疎遠だった方が亡くなった場合は、
遺骨の引き取り手がいません。
このような遺骨を無縁遺骨といいます。
そして、この無縁遺骨は、増加の一途をたどっており、最近は、身元が分かっている方の
無縁遺骨が9割を占めているそうです。
無縁遺骨は、概ね2年ほど市区町村の倉庫に保管され、その後、市区町村の管理する霊園
や無縁遺骨を引き取る取り組みをされているお寺や納骨堂に納骨されます。
多くの市区町村は、終活支援を行っています。
その中でも横須賀市の終活支援は、無縁遺骨の増加を抑えるための取り組みとなっています。
横須賀市と葬儀社が一体となり低所得者の方や身寄りのない方の生前の安否確認から死後の
手続きまでを行ってくれる終活支援を行っています。
無縁遺骨は、決して他人ごとではありません。
元気なうちに終活について家族と話し合う機会を設け、市区町村の広報などに目を通しておく
ことが大切です。