日本尊厳死協会
尊厳死宣言書(リビング・ウィル)とは、本人が医師からの説明を受けたうえでの意思表示が
することができなくなった場合にどのような医療的処置を希望するかについて事前に記載した
書類のことをいいます。
尊厳死宣言書は、公益財団法人 日本尊厳死協会がその普及にあたっています。
日本尊厳死協会での「尊厳死の宣言書」では、次の3点を明言して、要望を遂行してくれたこ
とに対する一切の責任が自分自身にあることを宣言しています。
①不治かつ死が迫った状態では、単に死期を引き延ばすためだけの延命処置を断ること
②苦痛をやわらげるための十分な緩和治療を希望すること
③回復不能な遷延性意識障害(持続性植物状態)に陥ったときには生命維持装置をとりやめて
ほしいこと
日本尊厳死協会の会員であれば上記の事項がより詳細に記載された尊厳死宣言書を使用することが
できます。
尊厳死宣言書は、意思表示ができる元気なうちに備えることはもちろん、尊厳死宣言書を医師に提
出するのは、おそらくご自身ではなく、家族の方になるので、その作成には家族や主治医の方の理
解を得ておくことが重要です。