終活の心得③ お金だけでないセキュリティーネット

 

何でも話せる友人や家族、時々気に掛けてくれる近所の方など、お金では買えないセキュリティー
ネットを作っておくことがとても大切です。

特に、二人暮らしの夫婦でどちらかが先に亡くなった場合、周りにこういった方達がいないと残さ
れた方は、孤立してしまう可能性があります。

孤立は、誰とも接点を持たず社会から切り離された状態です。
社会的な孤立は、一日15本の喫煙と同じくらい健康に害があり、認知症の発症リスクが2倍になる
という研究結果もあります。

知り合いでご主人を亡くされて一人暮らしになった方は、家に一人でいると色々考えて気が滅入っ
てきてしまうので、なるべく毎日外出して誰かしらと話すようにしていると話されていました。

反対に、人付き合いが苦手で人と話すのが得意でない方の場合は、家に籠りがちです。
私の母は、こちらのタイプで、一日誰とも話さない日があると言っています。

オランダのスーパーでは、こういった話し相手がいない方が少しでも気軽に話せるようにと「世間話
専用レジ」という、会計時にレジ係の方と世間話ができるレジを導入している店舗もあります。

人間関係は、一日にしてできるものではありません。
元気なうちから近所の集まりや同窓会、趣味の仲間、ボランティアなど動ける間に積極的に参加する
ことで気の置けない友人や仲間を作っておきたいです。

また、「年齢の異なる友人を作る」ということも大切です。
年上、年下の友人を持つことにより、よりセキュリティーネットを強くすることができます。