資金繰り㊸ 銀行の選択
銀行は、下記の通りに分類されます。
- 都市銀行三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行などの全国規模で展開しているメガバンクです。
年商10億円以上の企業向けです。 - 地方銀行、信用金庫、信用組合
各道府県を中心に展開しています。年商10億円未満の企業向けです。 - 政府系金融機関
日本政策金融公庫、商工組合中央金庫(商工中金)です。 - ネット専用銀行
楽天銀行や住信SBI銀行などインターネット専用銀行です。
上記の中で中小企業や個人事業主がメイン銀行として選択すべき銀行は、「2」の地銀、信金にな
ります。
たまに「信用金庫なんて使っていたら、取引先に、お前のところは、信用金庫なんて使っているの
かと言われるから信用金庫など使えない。都市銀でなければならない。」と言われる方がいます。
こういう場合は、売上の入金口座を都市銀行にして体面を保ちつつ、メインバンクとして使用する
銀行を地銀や信金とすれば問題ありません。
近年の都市銀行は、小規模事業者や個人向けの事業から徐々に撤退しようとしていると言われてい
ます。
こういった理由からも都市銀行をメイン銀行にするのは、お勧めできません。
また、ネット専用銀行もメインバンクとしてはお勧めできません。
融資を受けることを考えると、ネット専用銀行では少額融資しか対応していなかったり、社会保険
料などの引き落としができなかったりするためです。
上記のことを踏まえると、中小企業や個人事業主がメインバンクとすべき銀行は、地銀、信金となり
ます。