資金繰り㉕ 社会保険料の分割納付

資金繰りが厳しくなってくると、社会保険料(健康保険料と厚生年金保険料)の納付も
厳しくなってきます。

社会保険料も税金と同様、納付が厳しくなってきたらすぐに年金事務所に相談されるこ
とをお勧めします。
分割納付などに応じてもらえます。

社会保険料を納付期限までに納付できないと、納付期限から1週間ほどで督促状が届きます。
そして、督促状が届くのと前後して電話がかかってきます。
それらを無視していると年金事務所の方が事務所へ来ます。
この督促状→電話→来訪の流れは、数か月行われます。

それでも滞納を続けていると、財産調査が行われ、金融機関や取引先へ売掛金の有無などを照
会されます。
取引先へ商品代金の記載を求める葉書が届きます。
ここまでくると銀行や取引先に社会保険料を滞納していることが知れ渡り、事業に支障をきた
すこととなります。

実際に年金事務所へ相談に行かれ、分割納付をされている方は、親身になって相談に乗ってく
れたと言っていました。
資金繰りが厳しく、期限までに納付をしたいが納付できないという「納付の意思」を示すことが
重要です。
滞納をしていると延滞金も発生します。
早めに相談をし、少しずつでも納付していくことが大切です。

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