資金繰り⑤  入金と支払いのサイト

資金繰りを考える上で大切なことは、入金と支払のサイトです。

入金は早く支払は遅くが基本となります。

販売代金の回収が遅れれば遅れるほど、資金繰りがきつくなり、その分の運転資金を用意する
必要が出てきます。
例えば、月末締め、翌月末入金の場合、3月に販売した商品代金は、4月末日に入金となります。
4月末にキャッシュで回収できればいいですが、キャッシュではなく、2か月先の手形をもらっ
た場合、3月に販売した代金が回収されるのは、6月末になります。
この場合の入金サイトは、90日です。
そして、入金がない90日の間に仕入れの代金を支払う必要が出できます。
入金が遅く、支払いは早い。
業種でいうと、卸売業がこのパターンに当てはまってきます。
卸売業は、利幅も小さく、入金が遅いため十分な手元資金を用意する必要があります。

資金繰りを楽にするには、仕入→販売→入金→支払いの流れが基本となります。
できれば、入金のあとに翌月の仕入をして支払いができればなお良い流れになります。

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