資金繰り㊽ 創業時の資金と生活費

会社を設立する際の資本金は、最低でも100万円は必要かと思います。

会社設立時に資本金をいくらにしていいか分からなかったので、とりあえず、100万円にしたと
いう方もいます。
創業直後から売上が立つことが見込まれており、費用があまりかからない場合は、それでも大丈
夫です。

一方、100万円以下で設立され、売上が立つまで時間がかかる場合は、早い段階で資金不足とな
り、事業の存続が危ぶまれる状態になっているケースが多く見受けられます。

一般に創業後の企業の生存率は、1年目で70%、3年目で50%、10年目で10%と言われてい
ます。

この数字で特に重要なのは、創業してから3年目にかけて生存している企業は、半分になってい
るということです。
事業を続けることができなくなるのは、資金が枯渇するからです。
このことからも創業当初に準備しなければいけない資金の重要さが分かります。

また、会社の資金だけでなく、個人の生活費も重要です。
創業時には、事業計画を立てますが、その計画通りにならなかった場合を考え、創業から少なくと
半年間は、収入が0円でも生活できるだけの貯蓄を確保しておくことも重要です

このように、会社を設立する際に準備する資金は、「会社の資本金」と「個人の生活費」の両方の資
金を準備
することとなります。