資金繰り㉑ 在庫の管理
資金繰りを考える上で、在庫の管理はとても重要です。
特に不良在庫を多く抱えている場合は、早急に売却することをお勧めします。
在庫は、現金化を待っている資産です。
これを不良在庫として眠らせてしまうとそれだけ資金繰りが厳しくなります。
季節商品など通常の販売価格での販売が難しく、仕入価格を下回ってしまう場合でも、在庫と
して残すより現金化した方が資金繰りは良くなります。
また、在庫は、粉飾決算でよく使用されるので、在庫が多いと粉飾決算を疑われる可能性があり
ます。
粉飾決算を疑われない為にも、長期間滞留している商品がある場合は、早急に処分したほうが良
いことになります。
そして、利益が出ている会社は、在庫を売却していくことで、利益が減り節税できます。
在庫の売却価格と節税分だけ資金が増えます。
在庫の適正額は、棚卸資産÷(売上原価÷12月)の棚卸回転期間を参考にします。
卸売業は、20日くらい、小売業は、1か月くらいが目安です。