資金繰り② 通帳管理

資金繰り表を使うのが難しいという場合、まずは、預金通帳の管理から始められることをお勧め致します。

通帳は、4冊、最低でも2冊が必要となります。

4冊の内訳は、①入金専用②支払専用③納税資金用④貯蓄と借入用 です。

2冊の場合は、①入金、支払、借入、貯蓄用 ②納税資金用 です。

2冊の場合からでもお分かり頂けるかと思いますが、必ず、納税資金用を作成していただくことが
重要となります。
納税資金用には、消費税、源泉所得税や住民税(特に半年に一度納付する納期の特例用)、法人税
などの税金のほか、社会保険料も含まれます。

滞納税金及びコロナ禍での納税猶予で一番多いのは、消費税です。

消費税は、預かった消費税から支払った消費税を差し引いて納税しますが、納税予定の消費税を別の
通帳で管理していないと資金として流用してしまい、いざ、納税の時に消費税を払えないということ
になります。

社会保険料や住民税も同様です。従業員から預かったものなのですが、預かっているという感覚がな
いまま、資金を流用してしまい、納付ができないということになります。

通帳は、最低でも2冊。納税資金用を作成することは、とても大切です。

 

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