運転資金の必要性

「勘定合って銭足らず」とは、損益が黒字でも資金が不足していることをいいます。
売掛金と在庫を計上すれば、利益は出ます。
ただし、おカネは、手元にありません。
おカネを立て替えている状態です。
手元におカネがないのに、給与や事務所家賃などの経費を支払わないといけません。
この状態が、「勘定あって銭足らず」です。
一般的な卸売業は、仕入・買掛金発生→売上・売掛金発生→買掛金支払→売掛金回収
という流れで、買掛金の支払いが売掛金の回収よりも早いことが多いです。
これをサイト負けともいいます。
この場合は、月末や事業年度末の損益だけをみると黒字ですが、月中や年中は、支払
入金のタイミングで資金繰りが厳しい状況にあります。
サイトの改善ができればいいですが、相手があり、また、業界特有の慣習もあったり
となかなか難しいところもあります。
こういった場合は、銀行融資を受けることを検討します。
常に運転資金を確保しておくことで資金繰りに余裕が生まれます。