役員報酬の額を決める時に考える点 ②

役員報酬の額は、色々な点を考慮して決めます。

会社にお金を残すと自由に使えないから役員報酬を多く取りたいという話を聞くことがあります。

今回は、資金の点で、会社にお金を残した場合と個人にお金を残した場合のメリットとデメリット
をお伝えします。

  1. 会社にお金を残した場合

    ☞メリット
    会社の財務体質の強化、チャンスが到来した場合にすぐに投資できる、融資の審査に有利

    ☞デメリット
    役員報酬が少な過ぎると生活費が不足し、会社のお金を個人で流用するようになる
    または、会社のお金で飲食代、日用品を購入するようになる
    役員貸付金が発生する原因となる

  2. 個人にお金を残した場合

    ☞メリット
    自由に使える(全てを自由に使うことはお勧めしません。)

    ☞デメリット
    会社に資金がないと事業を継続していくことがとても難しくなる
    会社が資金不足になった時に役員が会社へ貸し付けることになる
    役員借入金が発生する原因となる

双方デメリット、メリットがありますので、バランスの取れるところを考えます。